本・漫画

【就活前に読みたい】『苦しかったときの話をしようか』

就活を始めた。

しかし、社員として仕事をしたことがない僕には、まだまだ働くということや、それにあたっての心構えがわからない。

そんなとき、とある本を手にした。
『苦しかったときの話をしようか』。

タイトルからして、好きだった。

 

この本を手にしたきっかけ

僕はネットラジオをやっているのだが、そのリスナーさんがツイートで『苦しかったときの話をしようか』を勧めてくださった。


ビジネス本は低俗で役に立たない、という偏見があったりして、僕はビジネス本をあまり好んで読まない。しかし、知っている人から勧められた本はやはり読みたいものだ。

そんなわけで、楽天カードマンから頂戴した5000ポイントの一部を使って楽天でポチった。ありがとう、楽天カードマン!(露骨な宣伝)

 

印象に残った/共感した言葉たち

まずは、この本を読んでいていくつか印象に残ったり、共感したりした言葉を紹介したい。

著者・森岡毅の画像なんかいい人そう。

 

会社ではなく職能と結婚せよ

「私はどこに勤めている」と言える人にはなれても、「私は何ができます」と言える人になっているだろうか?(41)

僕が就職活動をする上でたいせつにしているのは、「将来的に、会社なしでも生きていけるだけの実力を身につけられるだろうか?」ということだ。

この本を読んで、その考えを強くした。

「誰かが正しいか」ではなく「何が正しいか」

(・・・)年齢や性別を問わず「誰が正しいか」ではなくて「何が正しいか」を議論できる会社をいくつか探せば良い。(43)

「何を軸に就活するのか」
これが大切だと著者はしきりに言っていた。

僕はひとつの大きな軸として、「誰が正しいか」ではなくて「何が正しいか」を議論できる会社が良いと思った。

就活で別人格は演じるべきでない

内定を取るために別人格を演じるのは不幸の始まりだ(45)

僕もこれに共感する。いつも言われていることだが、就職活動/採用活動というのは、恋人探しのような側面があるんだと思う。

だから、無理していろいろ別人格を取り繕ったところで、お互いに不幸になるだけなんだろうと思う。

ちょっとしたリズムの違い、考え方の違いが、いずれはチリも積もって苦しくなっていくのは想像に難くない。

大凶と凶を避ければいい

たった1つの大正解、大吉を引こうとするな! 46

就職活動というのは「世界のどこかにある、自分に完璧に合っている至上の会社を探すものだ」と勝手に思っていたフシがある。

でも、著者はそうは思わない。むしろ、就職活動というのは大凶と凶を避けるゲームなのだという。

確かに、そのように考えたほうが良いのかもしれない、と思った。

普通のことをしていても、普通の人にしかなれない。

普通の人と同じようなことをしていたら、普通にしかなれない。202

たしかに、と思った。

僕はちょっと天の邪鬼なところがあったりして、「普通」でありたくないと思ったりする。だから、もし「普通じゃない人」になりたいのだったら、普通の人がやらないことをやらなければいけないのだ、とハッとさせられた。

 

さいごに

無論のことながら、この本に書いてあるすべての考えに僕は賛成できるわけではない。

生存バイアスには気をつける必要があるし、無理をしすぎでは?と思うところもある(職場で過酷な嫌がらせや妨害などに遭って体と心を壊した、と書いてあったところでは「いや、逃げろや」と思ったりもした)。

逃げることも勇気の1つではある。

逃げなかったら逃げなかったなりに、そして逃げたら逃げたなりに、後悔がないのであればきっと良い選択肢なんだろうと思う。

とにかく、就活する上で、自分の適性や好きなことを見定めて、それを追求するべきだという方針を、僕はまた強くした。

なお、この本での著者流の「自己分析」方法も興味深かったので、別の記事で紹介したい。

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