「どうしてスポーツできる人のほうが褒められるの?」
「学業はあんまり褒められないのって、不思議!」
この記事は、そんな方に向いています。
『レトリックと詭弁』を最近読みはじめました。
みんなすばるです。
みなさん、「なぜスポーツでの成功は大きく称えられるのに、勉強はそこまでなのだろう?」と思ったことはありませんか?
運動のあまりできない東大生(トホホ)として、これはかなり気になります。
そうしたらなんと、『レトリックと詭弁』のまえがきに本質っぽい理由が書いてあるじゃないですか!
スポーツ選手のほうが褒められる、本当の理由
『レトリックと詭弁』いわく、
「われわれがスポーツを学業よりも重視しているからではなく、その逆だからです。人間は、自分のプライドが傷つかないものにのみ、心からの賛辞を贈ることができる」
から。
確かにそうかも。
「自分もやればできる」と思っていることを他人が成し遂げても、なかなか素直に褒められません。ぼくはむしろ嫉妬してしまいます。
たとえば、
と言われたら、
となるでしょう。
他方、
みたいなことを言われても、そんなに難しくないテストだったら、
と素直に褒められないわけです。

要するに「プライドが傷つかないかどうか」
おそらく多くの人は、
と言われるよりも、
と言われる方が不愉快でしょう。
この点を、『レトリックと詭弁』ではこのように言われています。
(・・・)甲子園に出たくらいで、将来野球で身を立てられるという保証は何もないし、それができる者はほんの一握りで、しかもその活躍は人生の僅かな期間に限られています。われわれはそれがよくわかっているからこそ、彼らの成功を、自尊心を傷つけられることなく賛美できるのです。(8)
太字は引用者、『レトリックと詭弁』(著:香西秀信)より
おわりに
そんなわけで、「勉強よりも運動ならプライドが傷つかないからこそ、スポーツを褒めることができる」という説にかなり説得力を感じました。
皆さんはどう思いますか??
ぜひご意見をお聞かせください!

以上、みんなすばるでした。
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