今日も元気に自分語り。みんなすばるです。
さて、前回に引き続いて、ぼくと恋人(れお)の話をしますね()
(恋人に名前を出して良いと言われたので、出します)
前回のあらすじ
- れおとは、大学1年冬、セクシュアル・マイノリティサークルで出会った
- 最初は、れおのことを高嶺の花だと思っていたし、きっかけもなかったので、しばらくはただの友達だった
- 大学2年の秋に、学園祭の打ち上げで「もしかしてれおはぼくのことが好き?」と思い、映画に誘った。
- 映画に行った翌日、「怖い絵展」に行くことに ← 今ここ
というわけで、今回は「怖い絵展」に行ったときの話。
はい、ただのノロケ話みたいなもんです、すみませんね!!!
(このときはまだ付き合わないけど)
2018/10/10 追記:
れおに事実確認をしたところ、ぼくが一部記憶を捏造()していたことがわかりました。
該当箇所は修正したのでご査収くださいませ(誰)
(ただし恋人は捏造じゃないので安心してください())
2人で「怖い絵展」へ(大学二年の秋)
映画館から帰るとき、ぼくは勢いに任せて言いました。
ぼく「ちょうど怖い絵展に行きたかったし、行ってみない?」
れお「うん(即答)」 ← 間髪入れずにうなずく
言ってませんでした。正しくは、
ぼく「また明日どこか行かない?」
れお「じゃあ怖い絵展に行こ」
でした。
そんなわけで、当時「上野の森美術館」でやっていた「怖い絵展」を見に行くことになりました。
正直、今から思えばあまりデート(?)向きではないんですけど、
2人が楽しめるでもずっと話さなきゃいけないわけじゃない(話し続けるのは両方にとって負担だから)“恋愛”っぽすぎない(まだれおがぼくのことを好きなのかわからないので)
という理由で、(たしか)ぼくがれおを「怖い絵展」に誘いました。
などとガタガタ抜かしていましたが、「怖い絵展」を提案したのはぼくではなくれおでした。本当にありがとうございました。
そう、まだこの段階ではれおの好意に確信がもてていなかったのです。
だから、あまり恋愛っぽくない怖い絵展で保険をかけてました笑※かけてない
翌日。
先に美術館に入っていたれおを追う形で、ぼくも上野の森美術館へ。
すでにすこし先にれおが入場していたので、ぼくは急いでチケットを買って中に入りました。
平日の夕方とはいえ、それなりの人混み。
合流するのにちょっぴり苦戦しました。
みたいなやり取りをLINEでしながら、なんとか合流。
上野公園を2人で練り歩く
美術展を回り終えたぼくたちは、「あの絵は変だった」とか「あの絵はどういうことだったんだろう」といった生産性のない()会話をして美術館を出ました。
たしかその後、ぼくたちは上野公園周辺で夕飯を食べました。
ぎこちない会話をしていた気がします笑。
(ここらへんの記憶は曖昧)
で、れおと確認を取ったところ、この夕飯のときにぼくが「また打ち上げのときみたいにハグしたい」と言っていたらしいです。忘れてました()
そんなわけで、ハグできる場所を探すべく、再び上野公園に行って散歩することに。
上野公園の端まで歩いたら、次の端まで歩き続ける、というふうにデタラメに。
国立西洋美術館のかもし出す威容に二人で「すごいね」と言ったり、「怖い絵展」で見た絵について話したり。
その散歩中、ぼくは脳内で
(え、れおはぼくのことが好きなの?)
(好きだとして、ぼくは一体どうすればれおの気持ちを確認できるの??)
(まさか、「れおはぼくのことが好きなの?」と直球に質問すればいい?)
(その方が誤解も少ないしいいかも?? いや、でもなぁ……)
などといろいろ考えを巡らせていました笑
ちなみに、その散歩中は会話よりも沈黙のほうが多かったです(と記憶している)。
というのも、「お互いが、無理にことばの余白を埋めようとしなくても良い」という空気感があったから。
(話の相性よりも、「沈黙の相性」のほうが大事かもなあ)、なんて思っていました。
とにかく、その散歩は母の腕のなかに似た静寂に満ちていました。
帰り際の横断歩道で
ぼくは、静寂を一度破ることにしました。
上野公園の端から折り返して、ふたたび国立西洋美術館の近くの木陰に来たとき、ぼくは周りに人がいないことを確認して、れおに聞きました。
ぼく「ハグしない?」
れお「うん(即答)」 ← 間髪入れずにうなずく
そういうわけで、ぼくたちは木陰で3秒くらいハグしました。
(友情でハグをしたくなることってあるのかな……?)
(まあ、あり得ないとも限らない……)
(れおは、強い友情でハグをしたくなるタイプだったりするのかな)
なんて思いながら。
そんなイベントも終わり、ぼくたちはそそくさと上野公園を出て、上野駅に向かう横断歩道で信号を待っていました。
でも、信号待ちしている間にぼくは考えました。
(あ、このまま帰っちゃう感じか)
(でも、これじゃれおの気持ちが何もわからない)
(きっと、このままだと後悔して終わってしまう)
そう思ったぼくは、勇気を出して言いました。
ぼく「ちょっとまた上野公園を散歩しない?」
れお「うん(即答)」 ← 間髪入れずにうなずく
そんなわけで、ぼくたちは再び夜更けの上野公園を回ることにしました。
風が強くて、肌寒かったことを覚えています。
長い沈黙の合間に短いやり取りがあったことも覚えています。
ぼく「こんなに話さなくても気まずくないのってすごいね」
R「ほんとそれ(即答)」
みたいな会話を、(確か)しました。
(あっ、ぼくだけじゃなかったんだ)と安心したのを覚えています。
れおは「うん」と即答してくれました。
だから、ぼくたちはひと目も気にせず、断続的にハグをしていました。
(少し離れたところでめっちゃキスとかしてるヘテロのカップルがいたことを覚えてます笑)
ハグしながら、いろいろ考えました。
(れおにとって、ハグはただの友情表現だったりしないのかな)
(それとも、れおはほんとうにぼくのことが好きなのかな)
(たしかに、ハグしているとぼくはすごく安心する。でも、それはただ人肌が恋しいだけで、「れおが良い」というわけじゃないんじゃないか??)
なんて。
そんなふうに、長い沈黙→すこし会話→たまにハグ→長い沈黙……と長いことループしていました。

どちらが言い出したのかは忘れましたが、ぼくたちは再び公園内を散歩することにしました。
少なくともぼくのほうでは、ベンチで何度もハグしているうちに(もっとれおとハグしたい)と思うようになっていました。だから、上野公園でひと目を気にせずにハグできるところをいろいろ探しました笑。きっとれおも同じでした。
そうして木陰を見つけるたびに、ぼくたちはそこで長いことハグしました。
ただただ10分20分、ハグしたりしていました。色んな所で転々と。
人が来れば別の所へ、というふうに。
でも、ハグ以上のことは一切しませんでした。
手をつなぐことも、キスをすることも、決してしませんでした。
だって、ぼくにはれおの気持ちがまだわからなかったから。
はっきりしないまま帰る二人、そして翌日……。
上野駅から電車に乗って、ぼくたちはそのまま帰りました。
なんて手探りなLINEを送り合って。
次に会う機会はすぐに訪れました。翌日です。
というのも、ぼくとれおは翌日にセクマイサークルのイベントを控えていたからです。
そういうわけで、イベントが終わった後にまた会うことにしたのです。
でもその話は、また次回。


以上、みんなすばるでした。
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