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ゲイ・LGBT

自分は差別されてない日本サイコー! = パラサイト・マイノリティ

もう夏休みになりました。みんなすばるです。

例の件のあと、セクマイ(LGBT)の中での意見の多様性が明らかになりましたね。

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そのなかで散々指摘されているものがあります。

つまり
「マジョリティと親和的な態度をとり(結果的に)差別を容認することで、マジョリティ側に立つ」
という戦略です。

ぼくはこれを、「パラサイト・マイノリティ」と名付けたい。

というわけで今回は、この「パラサイト・マイノリティ」を紹介します。


なお「パラサイト・マイノリティ」という名称は、次のツイートを大いに参考にしました。

 

「パラサイト・マイノリティ」とは?

パラサイト・マイノリティ・・・
運動で得られた権利を享受しつつ、マジョリティと親和的な立場を取って、(結果的に)同じマイノリティへの差別を無視・容認してしまうマイノリティ。

具体例)

  • 「あの騒がしい活動家たちとは違って権利要求しないから」と嗤うゲイ男性
  • 「当事者(≒じぶん)はべつに同性婚を欲していないから不要」と言う同性愛者
  • 黒人射殺のデモに「騒ぐと偏見をもたれるから困る」と言う黒人

つまり、「パラサイト・マイノリティ」とは、「マイノリティ運動の成果物に寄生しつつ、マジョリティ側の特権的立場にも寄生するマイノリティ」です。

管見の限りではこのようなマイノリティの在り方に名前はありません。
(星さんが名称を欲しがっていることからもわかるように)

そこで和希さんの名付けを使って「パラサイト・マイノリティ」という概念を提唱した次第です。

(追記2018/08/10)
少年ブレンダさんの書いた記事「「ボクは日本に住んでるけど幸せです。挙式もできたし、仕事もある。友達もいる」と語ることの何がいけないのか~モデル・マイノリティとデュアル・アイデンティティ」を読んで、この「パラサイト・マイノリティ」は「モデル・マイノリティ」概念と深い関係にあると思いました。

モデル・マイノリティについては、上の記事をご参照ください。

「パラサイト・マイノリティ」戦略の利点

一見この「パラサイト・マイノリティ」戦略は合理的です。

なぜなら、

  • 運動の成果を享受しつつ
  • マジョリティとも仲良くできる

 

からです。

具体的にいうと、
  • スティグマの軽減や権利の平等化といった「マイノリティ運動によるメリット」を享受できる。
  • 他方、マジョリティには「差別していないんだ」「変わらなくてもいいんだ」「もう十分寛容なんだ」という安心感を与えられる。また、「騒がしい権利運動の人たち」を共通の敵としてマジョリティと連帯できる。

 

このように、「パラサイト・マイノリティ」戦略は「いいとこ取り」ができて合理的なのです。

「パラサイト・マイノリティ」戦略の問題点

しかしこの「パラサイト・マイノリティ」戦略には弊害があるのです。

これは、「前川直哉」先生が指摘されているとおりです。

つまり、「パラサイト・マイノリティ」戦略の問題点は、

  • 「パラサイト・マイノリティ」戦略は特権的立場にある人しか取れない
  • (結果的に)「他人に起こっている差別を塗りつぶしてしまう」危険がある

 

にまとめられます。

要するに、マジョリティの仲間として(結果的に)マイノリティの差別に加担してしまう状況を生むのです

それはひとつの分断を生んでしまうので、マイノリティの運動に水を差してしまう危険性はあるかも、ですね。


おわりに

若造としてはこのような分断を悲しく思いますが、今はそれだけ過渡期にあると言えるのかもしれません。

ただ、仮にこの現象にすでに名前がついているのなら、めっちゃ恥ずかしい……。

もし何かご存知の方がいたら教えてください(笑)

以上、みんなすばるでした。

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