みんなすばるです。
さて、本記事は「ゲイ東大生が、淫夢ネタについてまじめに考えてみた。」シリーズ第二弾。最初の記事を読んでいない方は、お先にそちらをどーぞ↓
前回のあらすじ
- 淫夢ネタについての基礎的な知識
- ゲイの中でも淫夢ネタ否定派・肯定派がいる
今回取り上げるのは、「ホモは〇〇」系の淫夢ネタだ。
「ホモは〇〇」系の淫夢ネタはゲイを傷つけるのか?
「ホモは〇〇」系とは
概要
「ホモは〇〇」の〇〇にはいろいろな語が入る。
メジャーなものだと、「ホモはせっかち」・「ホモは嘘つき」・「ホモは博識」だ。
たとえば、次のように使われる。
せっかちなのでエレベーター待てずに15階から地下1階まで駆け下りた
一応言っときますがわたくしはせっかちですがホモではないです。時間を大事にしているだけなのです(迫真)— タロマンガ先生 (@helloworld_java) July 4, 2018
せっかちはホモっていうくらいだから…
私はホモじゃないからホモには勝てないんだよ(;˘ω˘)スッ…スヤァ…— 駄天使型ガヴ (@gab_neochi) July 4, 2018
英語は結論を先に言う
英語はせっかち
せっかちはホモってよく言う
つまり英語はホモ— 成田雄進 (@lrOVuaeuBKFDaCf) June 27, 2018
見ればわかるように、ゲイに敵意をもった言い方はしていない。だから、別に問題がないね、ちゃんちゃん。
……しかしそうは問屋がおろさない。
なにが問題か?
ではいったい、「ホモは〇〇」のなにが問題なのだろう?
「ホモ」が侮蔑語とされる用語であること?
それは違う。
なぜなら、「ゲイはせっかち」「ゲイは嘘つき」「ゲイは博識」にしても同じ程度には問題であるからだ。
そう、問題なのは、「ホモ/ゲイ」という属性ひとつに、関連のない偏見を(面白おかしく)与えていることだ。
「ホモのことを褒めてるから問題ない」?
「でも『ホモは博識』はホモのことを褒めてるから、差別じゃないじゃん」と考える人は、甘い。
与えられた偏見の中身がポジティブ(例:博識)だろうとネガティブ(例:嘘つき)だろうと、それはひとつの偏見になる。
「ホモは〇〇」の精神分析
日常生活であなたは、「ストレート(異性愛者)は博識」とか「ストレートはせっかち」などと言うだろうか? 言うはずがない。
だって、ストレートという「性的指向」と「博識さ」には何の関係がないから。
それはゲイでも同じことだ。
- せっかちなゲイもいるし、そうじゃないゲイもいる。
- 嘘つきのゲイの人もいれば、嘘つきではないゲイもいる。
- 博識なゲイもいれば、そうでもないゲイもいる。
このように、そもそも「ホモは嘘つき/博識等」と言うこと自体、変なのだ。
なぜなら、「ホモは嘘つき」などと言うタイプの人は、「ストレートであること」は取り上げるに値しないが、「ホモ/ゲイであること」は取り上げるに値する ≒「特別だ/異常だ」と根底で思っているからだ。
つまり、「ホモ/ゲイは俺らストレート男性とはちょっと違うのだ、変なふうに」と思っているわけだ。
淫夢厨とゲイの乖離
大半のゲイの人は、特別視してほしいとは思っていない。
なにせ、ストレートの人との違いは、せいぜい好きになる性が異性か同性か、くらいだからだ。
ゲイとしては、「ああ、君は男が好きになるのか」とフラットに認識して接してくれれば、文句はない。
※ただし、ゲイであることを「認識」はしてほしいので、「彼女はいるの?」と聞いてほしいわけではない。あくまで「異なるけれど平等」だ。
だから、「ゲイである」という点ばかりをピックアップするやり口に、ゲイは違和感を抱くわけである。
結論
そういうわけで、たしかに「ホモは〇〇」系の淫夢ネタはゲイの人の前でやれば失礼に当たる。
やるなら相当な信頼関係を築いておくべきだ。
しかしまあ、あれも禁止これも禁止、とやるのは忍びないことではある。
こういう偏見をもった淫夢ネタをどう扱えばよいのかは 、
このシリーズの最後の記事で、「淫夢ネタの作法」として提案する。
以上、みんなすばるでした。
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