この記事は、ほぼ【ネタバレなし】です。
映画『カランコエの花』とは
まずは『カランコエの花』のあらすじをご紹介します。
– あらすじ –「うちのクラスにもいるんじゃないか?」とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。しかし他のクラスではその授業は行われておらず、 生徒たちに疑念が生じる。
「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」生徒らの日常に波紋が広がっていき…
思春期ならではの心の葛藤が起こした行動とは…?
『カランコエの花』は、LGBTをめぐるストレートたちの物語です。
LGBTが誰なのかを巡ってクラスが騒ぎになっていく様子を、リアルに描きます。
その高い完成度とメッセージ性の強さから、多くの賞を獲っています。
とりわけ「LGBT映画祭」と言われる「第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」の「レインボー・リール・コンペティション」ではグランプリを獲得しました。
【投票結果発表!】『レインボー・リール・コンペティション』では、観客の皆さまの投票の結果、『カランコエの花』がグランプリを獲得しました!おめでとうございます!! #RRT2017
— レインボー・リール東京 (@RRT_TILGFF) July 17, 2017
また、あまりの好評から渋谷アップリンクでの上映は何度も延長されました。
【大好評につき、上映延長決定!】
アップリンク渋谷での上映が8月31日(金)まで延長する事が決定致しました!応援して下さっている皆様の声がどんどん実を結んできております!本当にありがとうございます!#カランコエの花 https://t.co/str4U4Bf1L— 映画『カランコエの花』公式🏳️🌈下北沢・名古屋にて上映中🌈 (@kalanchoe_movie) August 20, 2018
【大好評につき、上映“再”延長決定!】
アップリンク渋谷での上映が9月7日(金)まで延長する事が決定致しました!少しずつ少しずつ輪が広がって来ている実感。とても嬉しいです!もっともっと広がれ!届けー!https://t.co/str4U4Bf1L#カランコエの花#カランコエを止めるな— 映画『カランコエの花』公式🏳️🌈下北沢・名古屋にて上映中🌈 (@kalanchoe_movie) August 27, 2018
【上映“再”“再”延長決定!】
アップリンク渋谷での上映が9月14日(金)まで延長する事が決定致しました!なんと再び、1日に複数回上映をする日も!
確実にカランコエの輪が広がってきています!
口コミの力で奇跡が起きる!その瞬間をぜひご覧ください!#カランコエの花https://t.co/str4U4Bf1L— 映画『カランコエの花』公式🏳️🌈下北沢・名古屋にて上映中🌈 (@kalanchoe_movie) September 3, 2018
そしてそして、なんと!!
アップリンク渋谷様にて上映の再再再延長が決定致しました!!
上映5週目に突入致します!!いつも応援してくださる皆様のおかげです。。。
本当にありがとうございます!!これからもよろしくお願い致します!!#カランコエの花 https://t.co/str4U4Bf1L— 映画『カランコエの花』公式🏳️🌈下北沢・名古屋にて上映中🌈 (@kalanchoe_movie) September 10, 2018
【アップリンク渋谷 上映延長のお知らせ】
アップリンク渋谷での上映がさらに延長されました!第7週まで突入します!短編映画では異例の超ロングランです!皆様の【お水やり】のおかげで少しずつ蕾が膨らんできております!一緒に素敵な花を咲かせましょう!#カランコエの花 https://t.co/str4U4Bf1L— 映画『カランコエの花』公式🏳️🌈下北沢・名古屋にて上映中🌈 (@kalanchoe_movie) September 25, 2018
この上映延長の連続が、『カランコエの花』の素晴らしさを物語っていると思います。
LGBTアライ・非当事者にすすめる2つの理由
そんな『カランコエの花』ですが、「LGBTアライ・非当事者」と「LGBT当事者」の両方に勧めることができる、稀有な映画だと思います。
ここではまず、『カランコエの花』をLGBTアライ・非当事者に勧める理由を紹介します。
①マジョリティ視点だから
最近は、LGBTに関する社会的認知も向上してきました。
それによって「LGBT映画」も多く見られるようになりましたよね。
ただ、LGBT映画はLGBT当事者がフィーチャーされるため、マジョリティの方は登場人物になかなか感情移入できなかったりするのではないでしょうか?
ところが『カランコエの花』ではマジョリティの人たちが主役なのです。
そのため、『カランコエの花』ではマジョリティのひとが置いてけぼりになることはありません。なぜなら、マジョリティ側がLGBTをめぐって狼狽するお話が終始描かれているからです。
②マジョリティとして悩んだ監督の作品だから
この映画の監督・中川駿さんはストレート。
最初は、LGBTのTもわからないくらいだったらしいのです。
それでもちろん勉強はされたらしいのですが、LGBTの話題でつねに感じていたのは、「ストレートの視点の欠落」だったといいます。
そこで、この映画『カランコエの花』を作ることにしたのだとか。
「LGBTの人に取材をしたいけれど、そもそも取材をしていいのかわからない……」
そこまで悩んだ中川監督の真摯さが作品に表れたからこそ、ストレートのひとも含めて共感される素晴らしい映画になっていたんじゃないかと思います。
LGBT当事者にもおすすめする理由
「じゃあ、セクマイ当事者が見ても面白くないの?」と思われるかもしれません。
しかし、面白いです(断言)
ぼくと恋人で『カランコエの花』を観に行ったのですが、映画終盤では2人とも涙を流していました。
きっとこの映画は、今を生きる当事者とも寄り添った作品になっていると思います。
「ああ、このシーンで当事者の子はどう思っているんだろう」
「こういう何気ないことばが、傷つけるんだよね。わかる」
とうなずきっぱなしでした。
「今苦しい」という人。「もう苦しくない、幸せだ」という人。
どちらの人もきっと満足する映画だと思います。
この映画は、セクシュアリティに関わらず、観なきゃもったいない。
『カランコエの花』の上映情報
このままDVD化されないで永遠に観られなくなるリスクもある。
(投稿当初はDVD化されるのか怪しかったのですが、ここまでロングランしたからにはきっとDVD化されるはずです……!!)
さて、2018/11/04現在、『カランコエの花』の上映情報は以下のとおりです。
シネマスコーレ(愛知県名古屋市)
上映期間 | 2018年10月27日(土)〜 2018年11月23日(金)
下北沢トリウッド(東京都世田谷区)
上映期間 | 2018年11月3日(土)〜 2018年11月16日(金)
ほとり座(富山県富山市)
上映期間 | 2018年11月17日(土)〜2018年11月23日(金)
盛岡中央映画劇場(岩手県盛岡市)
上映期間 | 2018年12月7日(金)〜
あまや座(茨城県那珂市)
上映期間 | 2018年12月22日(土)〜2019年1月4日(金)(12/31~1/2は休館予定)
(『カランコエの花』公式サイトより)
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