ずいぶん久しぶりな更新になってしまった。更新していない間は大学の授業と就活にあくせくしていたが、それらも7月上旬にはほとんど終わった。
せっかくなので、就活の経過・結果報告・感想・アドバイスを記録しておく。
僕の就活模様
最初は出版業界のみに絞っていた
最初は出版業界のみに絞って就活していた。編集者になりたいと思っていたが、その理由は……
- いつか作家になるという夢を見据えて(編集者から作家になる人がいるため)
- 本が好きだから
- セクマイを扱った作品の需要は伸びるだろうと思ったので、それらを世に出す仕事に関わりたかったから
といったものだった。早めに絞ることで各業界を比較研究するのをサボれる、と思って早めに絞ったのもある。まあ出版業界には就職できなかったのだがな!(後述)
就活開始の時期は、3年の9月くらい
2019年の9月くらい——つまり、3年生の9月——から就活を始めていた(と僕は思っている)。ある大手出版社の1day サマーインターンシップに参加したので、それが僕の中では一応の始まりポイントと考えている。
出版業界関係の就活イベントに参加したりした
やっていたこととしては、
- 『マスコミ就職読本』を頼りにしていた
- その本の編集者が主催する就活イベントに参加した
- 「マスメディアン」という広告・マスコミ系の就職サイトのセミナーに参加
- セミナーで知り合った人・大学のクラスの先輩・友人知人に、ESの添削をお願いした
などなど。出版業界には入らなかったので、結局あまり関係なかったけどな!
自分のセクシュアリティは基本的に隠さなかった
ESでは基本的に自分のセクシュアリティについて書いていた。
たとえば「どんな本の企画を考えていますか?」みたいなお題をESで与えられたら、だいたいはまずセクマイに関するものを書いていた。
また、もし話すことが自然な流れであれば、面接でも話したし、というかだいたいESをもとに面接は進むので多くの場合は話題にあがった。
なお、セクシュアリティの面で不快な目に遭ったことはまったくなかった。
最初から最後まで、けっこう舐めた就活生だった(と思う)
「なんとかどこかに受かるだろ」という謎の圧倒的自信をもっていた。とはいえ、出版業界がほぼ全落ちになったときにはかなり弱気になってはいたが。
……と言いつつ、「僕を採らないだなんて、会社は見る目がないな!」とも思っていた。
……と言いつつ、新型コロナウイルスの影響でかなり長期化していた就活に嫌気が差していたのも事実。
選考に3ヶ月くらいかけた会社に落とされると、「お前、これまでの時間を返せや(´∀`)(∀` )(` )( )( `)( `д)(`д´)ゴルァァァァァ」となっていた。
結果
ゴタゴタと出版業界の就活について話していたが、結果を話そう。
なお、恥ずかしいので、社名は一部伏せておく。
書類選考落ち | 某藝春秋、某HK出版 |
1次面接落ち | 某潮社、早川書某 |
2次面接落ち | 某談社 |
3次面接落ち | 集A社 |
見ればわかるが、出願会社の数はそこまで多くない。
「多すぎても企業研究できないしな〜」&「どこかには受かるだろ〜」と思っていたので。(バカ)
出版業界全落ち! もう7月、どうする?
持ち駒ゼロからやった4つのこと
そんなわけで、7月上旬には持ち駒がほぼゼロ。
実質的に、一から就活やり直しだ。
そこでやったことは以下の通り。
- 就職エージェントを使ってみる
- 自分の大学に求人票を送ってるところを見てみる
- スカウト型就活サービスを使ってみる
- まだ選考をやってるところを探してみる
内定をもらえた
僕は、④で見つけた企業に内定をもらった。
大手就活サイトで「特別オファー」をくれていた&大手の会社だったので、とりあえず応募した。
「1日選考会」(と言いつつ2日に亘ったのだが)で1.5日のうちに4回面接をした。超疲れた。
自分で言うのもなんだけど、そこで「東大生」というブランドが初めて生かされたと感じている(出版業界は、学歴をそこまで見ていなかったと思う)。
そんなわけでめでたしめでたし(?)
結局、僕は某IT企業に内定をもらった。
なんでみんな内定をもらった会社名を伏せるのかよくわからないんだけど、そういうものかと思い、ここではとりあえず名前を伏せておく。
「ここが内定をくれたら、自動的に就活を終了させる」
「ここしか内定をくれなかった」というかなり雑な理由で内定承諾した。
考えすぎてもどうせ働き始めないとわからない。
流れに身を任せるのも、それはそれでいいんじゃないかな、という「Go with the flow」精神。
就活の感想
- 面接官も人間だ
- 休学してたおかげで、良くも悪くもマイペースな就活。周りと比べることはなかった
- 最後まで「仕事をやってみないと結局わからないだろ、いくら自己分析したって」という不可知論のままだった
- 「正社員になる」という選択以外もあるのだろうけど、「思考停止で選んでいい選択肢」にはそれはそれで利点があるんだなと思った
精神衛生的にも良い考えだと思うのだが、僕は結局「面接官は採用のプロじゃない」という考えに至った。これは大手の会社の場合、とくに当てはまる。
「採用のプロじゃない」というのは、「彼ら・彼女らの”本業”は採用活動ではない」ということ。
というのも、冷静に考えてみてほしい。何千人、何万人もの人がひとつの会社に応募するわけだ。人事のメンバーだけで回せるわけがない。回転率を増やすために、普段は採用のことなどに関わっていない各部署の人たちが駆り出されるわけだ。
「この人を部下に持ちたいか?」「この人と話していて波長が合うか?」など、どうしても属人的な評価にならざるを得ない面がある。
……とかゴタゴタ言ってたら、なんか負け犬の遠吠えというか言い訳みたいになってきたからここで辞めよう。
とにかく言いたいのは、「面接はかなり特殊なシチュエーションなのだから、そこでの評価を素直に受け止めすぎるのもよくない」ということ。
もちろん、面接官の方の反応などから「あ、自分はこの仕事に向いていないのかもしれない」と自己発見する契機もあったりしたので、悪いことばかりではない。
アドバイス
「最初から出版業界に全振りしていた」という就活のスタート地点から見れば、僕は「就活失敗組」に入るだろう。
でも、僕は自分の就活が「失敗」だとは必ずしも思わない。
- 内定先の会社・内定先で働く人達に失礼であること
- 内定をもっていない・選考を通過していない人たちに失礼であること
- 何より、「採用選考=企業と求職者のマッチング」であるなら、自分が求められているところに試しに飛び込んでみるというのもひとつのポジティブな選択であること
といった理由からだ。
でも、順風満帆とは言えなかった就活を乗り切った身としてできるアドバイスを雑に投下しておいて締めくくりたい。
- ひとりで就活するのもアリだけど、就職相談エージェントを使ってみるのも悪くないかも。無料だし。自己分析や視野の拡大にも使える。
- もちろん、言われたこと全部を鵜呑みにしなくていいし、紹介された会社にエントリーする必要もない
- いくつかのエージェントを並行して利用する&評判などは事前に調べておくのが◎
- 業界を最初から絞るという選択もアリではある(僕は絞った先に行けてないけど)。ただし、次善策を用意するか、どうにかなるという希望的観測を持ち続けられるほうがよい
- (ってか、ここからがスタートラインというね)
検証結果