僕には変なフェチがある。
それは、「腹パン/腹責め」なるフェチだ。
腹責めフェチとは、男性が腹筋を殴られて苦しんだり興奮したりしている様子に興奮するフェチだ。英語では「Gut punch」と呼ばれ、中国語では「虐腹」と言う。
ちなみに僕の場合は、できれば男性の体型は筋肉がわかるような体型——マッチョでもスジ筋でも——がいい(訊いてない)。
初めての疼き
初めて疼いた瞬間は、小学生2-3年のときだった。
VHSプレイヤーを搭載した家の車で、アニメ『幽☆遊☆白書』の予告編を観た。主人公が悪役に腹を殴られるシーンがほんの一瞬流れたとき、小学生ながら「素敵だ」と思った。
「腹責め」以外はノイズ
『幽☆遊☆白書』の一件から数年。小学生4年か5年生の頃。
自宅の共用PCで、(今思えば)ゲイ寄りの物語の掲示板を覗きはじめていた。小学生の僕はまだゲイだと自認していなかったので、ただ””疼く””モノを探している感覚だった。
色々な物語があった。でも、一番疼くのは「筋肉質な男性が腹を殴ったり、殴られるシーン」だった。それ以外は基本的にノイズだった。
「腹責め」という言葉との出会い
「腹を殴られるシーンにフォーカスした物語はないのか??」
そう考えた僕は、色んな単語でグーグル検索した。「腹 殴る」とか「stomach punch」とか「gut punch」とか(後者2つは正解)。
で、なけなしの日本語力を使ってたどり着いたのが「腹責め」だった。たしか「水責め」から発想した気がする(どうでもいい)。
※ちなみに、「腹殴り」とか「腹パン」だと「男×女」モノが多かった覚えがある。「腹責め」の場合は、なぜか「男×男」モノの混じる率が高くて当たりだった。
あるサイトとの出会い
「腹責め」という単語を”発見”した僕は、あるサイトにたどり着いた。ゲイビデオの大手アフィリエイトサイト(?)だ。その管理人が腹責めフェチで、自作の小説をそのサイトにひっそりと掲載していたのだ。
僕はその小説以上の興奮を知らなかった。
「腹責め」は「性的なもの」じゃない?
ゲイビデオのアフィリエイトサイトだから、小説の周りには男性の裸体がたくさん見えた。でも、それらを見ると気持ち悪くなった。
「僕はこれらとは違う。ただ腹責めが好きなだけだ」という意味不明な自己正当化をしていた覚えがある。
そして色々やって今に至る
ゲイだと自覚して、腹責めフェチはその一環なのだと気づいたあとでも、あまりに恥ずかしくてフェチのことは誰にも言えなかった。それが今では、ポッドキャストで自分のフェチを公言するに至る。
ぶっちゃけ最初は、印象的なキャラ属性として何でも使おうという気持ちからだった。でも、今思えば公言してよかった。
あーあ、実際に腹責めプレイしたいな〜(おい)