校長の話をマジメに聞くタイプの子でした。みんなすばるです。
さて、今回は、ゲイの子ほど東大に行くべきだって話。
「東大ってむしろ保守的じゃない?」
「ゲイに優しくなさそう」
そう思っている人が多いかもしれません。
しかし、実はゲイにとって東大はいい大学だったりします。
そんなわけで、今回はぼくの経験から ゲイの子ほど東大に行くべき3つの理由を紹介します。
東大生は、寛容だから。
学歴×寛容性
ぶっちゃけ、学歴が高いほど、ゲイへの寛容性も高いです。
これは統計的に証明されています。
男女別のモデルによって社会経済属性と寛容性との関係を検証したところ、大都市居住の女性、高学歴女性、高学歴男性で寛容性が高いといった、欧米における先行研究の結果と整合的な結果が得られた。
つまり、確率論として、東大生は寛容である可能性が高いのです。
だから、
- ホモネタで盛り上がるような人と一緒にいたくない
- カミングアウトしやすい人たちと一緒にいたい
そういう人は、東大に来るべきです。
しかも、「文系として」東大に入ったほうがよいでしょう(重要)。
東大文系×寛容性
繰り返しますが、「文系として」東大に入ったほうがよいです。
理系よりも文系のひとのほうが、
- セクシュアル・マイノリティへの偏見が少ない
- 社会問題への意識が高い
というのが体感です。
これは文理で授業内容に差があって、文系の人のほうがマイノリティ関連の話題にさらされやすいから、というのもあるかもしれません。
あと、理系より文系の方が、女子が圧倒的に多い。
これも重要です。
東大女子×寛容性
女性の方が、同性愛への寛容性はやはり高いです(これももちろん、統計的に証明されている)。
女性は男性よりも寛容性が高いこと、調査年が最近であるほど、そして生まれ年が最近であるほど寛容性が高いことが確認できる。
つまり、東大女子は日本中でもっとも同性愛に寛容な人たちである可能性が高いのです。
実際、ぼくが東大ではじめてカミングアウトした相手は、女子でした。なんとなく言っても大丈夫そうだったからです(笑)
(そのあとは、クラスの大半のひとにカミングアウトしました)
そういうわけで、ゲイの子が居心地よく過ごせる環境を(文系)東大はもっているのです。
東大には、LGBTサークルがあるから。
東大には、「セクシュアル・マイノリティサークル」があります。
UT-toposです。
What’s UT-topos?
UT-toposは、東京大学の学生たちを中心として、LGBT(レズビアン,ゲイ,バイセクシュアル,トランスジェンダー等のセクシュアル・マイノリティを総称する言葉です)の人たちが、気軽に集まり親睦を深めることを目的としています。
いま、わたしたちが住む社会は,人間には男と女しかいないという考え、そして、男性は女性を愛し女性は男性を愛するという考えを当然の前提としています。そして、そのために、気兼ねなく友人と話をすることができなかったり、場合によっては、言いようのない孤独感を抱えていたりする人たちがいます。
toposとは、ギリシャ語で「場所」を意味する言葉。UT-toposは、そんなあなたにとっての大切な居場所となることを願っています。
サイトに書いてある通り、セクシュアル・マイノリティ当事者限定のサークルで、プライバシーは厳守されています。
発信活動は無。ただただ当事者同士で交流します。
UT-toposのメリット
- 毎週開かれているランチ会は居心地がよい
- ほかのセクシュアル・マイノリティの子と出会える
- 毎月のイベントでほかの学年の人とも仲良くなれる
同じキャンパス内にゲイの友達がいるのといないのとでは、精神的にも大きな差です。
学年によっては毎月飲み会をして親睦を深めたりするから、楽しいですね。
UT-toposの工夫と面白さ
topos外の人には、誰がtopos民なのかはわからないようになっています
(そうしないとセクマイだとバレるので)。
そうすると、ノンケの人には見えないネットワークができるんですよね。
topos民と同じ授業を受けてて共同作業の班に入れられたりすると、ちょっと笑っちゃいます。
なんだかちょっとした秘密組織みたいで(笑)
UT-toposが東大生にとって大事である理由
注意してほしいのですが、
大学によっては、こういう学内向けのセクシュアル・マイノリティサークルがありません。
つまり、UT-toposに入れるのは東大ならではのメリットなのです。
UT-topos以外のサークル、TOPIAとは?
もし社会的な活動に興味があるなら、UT-toposじゃなくてTOPIAがおすすめです。
あちらは当事者・非当事者に関係なく入れて、支援や大学へのはたらきかけ(男女欄廃止とか)を行っています。
東大だと、自信がつくから。
学歴を上手に使う
東大生っていうステータスはなんだかんだ承認欲求を満たしてくれます。
最初は自己肯定感が低くなりがちなゲイの子は、この自己肯定を活用するのが良いと思います。
もちろん、学歴を鼻にかけるやつは、ダサいです。確実に。
でも、学歴を精神的なバックボーンにすることは、ぜんぜん悪いことじゃありません。
だって、それはそれで努力の結果なのですから。
学歴でじぶんを支える
昔だったら、こういうコメントを見て落ち込んでいたと思います。
ホモとか生物的に欠陥品だろwwwww
マジできもいから、俺の周りにはいなくてよかったわ
でも、東大生になると、「たとえゲイだからってバカにされようと、じぶんは腐っても東大生だ」っていう心持ちで反発できます。
そう、「ゲイであること」を減点ポイントだと思っていても、世間的には「東大生であること」の加点が減点を上回る(まあ、そもそも「ゲイであること」は減点ではありませんが)。
そうすればやっぱり自信がつくし、「内面化したホモフォビア」も癒されていくはずです。
おわりに
ここまで、東大をかなり推してきました。
でもべつに東大に行けなくても、ゲイで生きやすい大学はあります。
たとえば早稲田大学。
あそこは日本最大のLGBT学生サークル「GLOW」があります(これはインカレなので、どの大学からでも入れる)。
でも、どうせなら東大を目指してみてほしい。
東大はそれほど遠い存在じゃないと思うので。
きっと、素敵で独特の世界が待っています。
以上。みんなすばるでした。
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