ゲイ・ジェンダー

脱毛サロンに行ったら、人生について考えることになった話

Youは何しに脱毛へ?

以前に記事で書いたとおり、僕は毛深い。

すね毛に関しては、ゴリラと多分タメを張れる。朝に髭を剃っても、午後にはすでに青い。

とにかく、僕は体毛の濃さがコンプレックスなのだ。

そのため、グルーミングシェーバーやカミソリを使って無駄毛を処理している。ただ、肌が弱いのか剃り負けることが多い……。それに、僕はいったい何万回顔を剃ればいいのだ!!!!!!!!!!!!!

自分の遺伝子への怒りに震える。

そんなわけで、暇な今こそ「脱毛サロン」なるものに行ってみようと決心してみた。

なお、一応調べてみたら、ゴリラのほうがさすがに毛深かった

さすがにゴリラの勝ち

便意を見抜いてくる施術士

サロンの最寄り駅に着いたはいいのだが、どうもちょっとトイレに行きたい。

しかし改札を出てしまい、なかなかトイレが見つからない。

便意を催して血迷っていた僕は、頭の中で「あー、トイレ行きてえ、ぶりぶりだ〜」などと呟いていた。しかし平静を装ってトイレを探す。ない。

ローソンストア「コロナウイルス予防のため、トイレの貸し出しを中止しています」

あー、マジぶりぶり〜……。

施術中に我慢できなくなったらどうしよう、と思いつつも仕方なく脱毛サロンに入店。入るや否や、物腰の柔らかい店員さんが「お手洗いに行かれますか?」と。

いやだ、僕の便意、そんなにだだ漏れでしたか……?

脱毛=静電気+湯沸かしポット

閑話休題。

脱毛についてのレクチャーをすこし受けた後、いざ初めての脱毛施術へ。

「効果を出すためにはどうしても痛くなる」と(ざっくり)説明されていたので覚悟はしていたのだが、

痛い。

どういう痛さかというと、「静電気+熱い湯沸かしポットを肌に当てられ続ける」。

これが最も近い。

もちろん痛くない設定にすることもできる。

しかし僕は貧乏性なので、ある程度の痛みは甘受することにした。

しかし痛い。

人生について考えたよね

痛みのなか、僕は考えた。

インパクトの大きな決断ほど後戻りできない

脱毛すると、毛が長期的に生えてこなくなる。完全に永久脱毛されるわけではないにせよ、ある程度の不可逆性があるわけだ。

脱毛はハイリターンな選択であると同時に、後戻りができない要素ももっている。

これはもしかすると、インパクトの大きな決断に通底するものかもしれない。

インパクトの大きな決断は痛い

「No pain no gain」と言うけれど、脱毛はまさにそれだと思った。

痛いほど結果が生まれる。わかりやすい。筋トレも同じだ。

でも、こんなことを聞いたことがある。

ビジネスマンが筋トレにハマるのは、仕事と違って、成果・成功が確約されているからだと。

つまり、仕事の場合はどれだけ頑張っても報われないことがある。他方で筋トレの場合は、確実に成果が出る。だからハマる、というわけだ。

してみれば、脱毛や筋トレは「No pain no gain」を約束してくれる点で、同じように心のオアシスになりうるのかもしれない……。

要するに、労働が不安だ。

人の身体ってアンフェアだ

痛みに苛まれている間、僕は強く思った:

「体毛の薄い人はこの苦しみを味わわなくていいだなんて、アンフェアすぎる……!!!」
「なんで僕は毛の濃い遺伝子をもって生まれたんや……!!!」
「人生は不平等で、痛みと苦しみばかりや……!!!」

子どもの教育に投資してくれる家庭に生まれた時点で僕は十分恵まれた立場にいるわけだが、そこはもう一声、毛の薄い遺伝子を持った家庭に生まれさせてほしかった。

見た目がいい人って裏で努力してるんやなって

僕は自分の見た目にあまり気を使わないタイプなので、その方面の努力には疎い。何なら、見た目に気を使う努力をすこし恥ずかしいものだとさえ思っていた。

でも、見た目がいい人って時間や金を投資してるんだなと思い知らされた。

勉強・スポーツ・ゲーム・見た目のどれも、やっぱり何かしらの努力で支えられている。そこには下心があるかもしれないにせよ、何かしらのポジティブな感情、改善・上昇への願いがある。

それはやっぱり尊重されるべきだし、ひとつの才能/努力として評価するべきなんだろうなと思う。

……さて、顔の脱毛、通うのガンバローっと。

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