名前。
いったい何回、自分の名前を読み、書き、呼ばれるのでしょう。
提出物の記名、病院でのアナウンス、友達との会話、などなど。
もし与えられた名前が苦痛の理由になってしまえば、積み重なるストレスの量も半端ではないことが容易に想像できます。
子どもに名前をつけるとしたら、「中性的な名前」にするかな〜。
つばさ、とか
ひなた、とか
ゆうき、とかおせっかいかねえ。
— みんなすばる@リラコ (@c_hanger_itr) January 28, 2019
赤ちゃんの性自認はわからない
赤ちゃんに性自認ってあるんですかね……?
まあ、あるとしても、赤ちゃん自身が自らの性自認を表現することは難しそうです。
だとすると、外性器の形だけから名前を決めつけてしまうのはやっぱりすこし乱暴だったりするかもしれませんね。
「名前とは違う性自認」かもしれない
単純に外性器から「この子は男/女」と判断して名前を決めてみたけど、実は違った、なんてことはありえますよね。
「与えられた名前が男性的/女性的だから、変えたいなあ」
せっかく名付けたとしても、そんなふうに思われたらもったいない。
名前が原因で、味わう苦痛
社会的には「パス」している(自分の望む性別として、社会的に認識されている)としても、見た目と名前のギャップで不便な場面や、苦痛を味わうかもしれない……。
これはトランスジェンダーの知り合いが体験した話ですが、大学で通称名を利用していても、システム上では以前の名前も残っているせいで、その場でアウティングになってしまう(=自分が望んでいないタイミングで、セクシュアリティがバレること)こともあるんだとか……。
せっかく考えて名前をつけたのに苦痛の原因となってしまったら、なんだかやるせないです(親というよりも、社会的な原因なんですけどね)。
名前の変更は意外とめんどくさそう
裁判所によると、
正当な事由によって,戸籍の名を変更するには,家庭裁判所の許可が必要です。
正当な事由とは,名の変更をしないとその人の社会生活において支障を来す場合をいい,単なる個人的趣味,感情,信仰上の希望等のみでは足りないとされています。裁判所|名の変更許可 より
「正当な事由」は「その人の社会生活において支障を来す場合」であって、「単なる個人的趣味・感情」は「足りない」とのこと。うーん、難しい。
一応、「名の変更許可申立書」には次の8つが挙げられています。
- 奇妙な名である。
- むずかしくて正確に読まれない。
- 同姓同名者がいて不便である。
- 異性とまぎらわしい。
- 外国人とまぎらわしい。
- 僧侶になった/やめた
- 通称として永年使用した
- その他
まあ要するに、「もし最初から名前が良かったのなら、名前の変更は通る必要のない道」ではありそうです。
これからは中性的な名前が主流?
中性的な名前にすることで、子ども自身に自らのジェンダーを選び取ってもらう(あるいは捨ててもらう)。
そんなあり方が、きっとこれからの名付けの考え方になっていったりしたら良さそうですよね。
もちろん、「子ども自身の力でどうにかしろ」という意見もあるでしょうけれど、性自認に意識的になる(≒ ジェンダーの分割が明確になってくる)中学生・高校生の子どもにとって、「大人の親や制度」はあまりに強すぎる気がしますし……。
それに、名前の変更って普通にめんどくさそう……。
他にもあった、中性的な名前のメリット
調べてみた所、中性的な名前にするメリットは他にもあるみたいですね。
生まれる前から名前を決められる
中性的な名前であれば、身体的な性別を知ることなく名前を決められます。
男なら太郎、女なら花子、みたいなことをしなくてもいいってわけです。
(まあコレ自体が身体的性別を基準にしているので問題含みですけど(笑))
中性的な名前の例
あくまでも例ですが、中性的な名前というと次のようなものを思い浮かべます。
ぼくも中性的な名前にちょっと憧れたりします(笑)
- あきら(例:晶)
- いずみ(例:泉)
- けい(例:圭)
- じゅん(例:潤)
- つばさ(例:翼)
- なつき(例:夏樹)
- はる(例:春)
- ひかり・ひかる(例:光)
- ひなた(例:日向、陽向)
- みずき(例:瑞希、瑞樹)
- ゆうき(例:優希、有希)
- ゆうり(例:悠理)
おわりに
名前のせいで辛い思いをする人が少しでも減るといいですよね。
まあ、ぼく自身は子どもをもつ気、ゼロですけど()
以上、みんなすばるでした。
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