前回の記事では、次のことを述べました。
- 先延ばし思考と器用貧乏思考が厄介
- 自由時間増=「管理しなきゃいけない時間」増
- 環境を無理やり変えさせてくる「定時の用事」はありがたい
今回は、自分の意思でスケジュールを組んで物ごとに取り組む人たち(例:経営者・ボディビルダー・宅浪生)に共通している、「習慣と締切」のことについて。
歯磨きレベルの習慣化
ブロガー界隈でしばしば言われることがあります。
それは「ブログの更新を、歯磨きレベルで習慣化しろ」、です。
いわく、「歯磨きしないと気持ちが悪い」ように、「ブログ更新をしないと気持ちが悪い」レベルに”生活に染み付かせる”んだとか。
これはおそらく色々なことにも応用可能です。
- ボディビルダーにとっての、「ジムに行くこと」
- 読書家にとっての、「本を読むこと」
- 受験生にとっての、「机に向かうこと」
この人達に、「どうしてそれ(ジムに行く等)をしているの?」と訊いても、だいたいの場合は「やらないと気持ちが悪いから」と返ってきます。
習慣がメンタルを安定させる
(本当は科学的根拠を出したかったのですが、すぐには見つかりませんでした。もし誰かがご存知でしたらご一報を)
「何も考えなくても、習慣をやってしまう」
このレベルにまで達すると、習慣は「定時の用事」と同じ働きを持ちます。
すなわち、「自由時間をどう使うかを考える思考コスト」が減るのです。
その結果、「今何をしなければいけないんだ!?」と不安になることが減ります。
実際僕も、「とりあえずこれをやっておけばいいんだよな」と良い意味で思考停止状態になれるので、メンタルが安定します。
部活や同人誌で苦しむ道を選ぶ人たち
さて、習慣の次は「締切」についてです。
あなたは、次のような発言を聞いたことがありませんか?
「部活いくのダルい」
「同人誌の締切が今週末でやばい!!!!」
僕はこのドMな人達を見て、「どうしてわざわざ自分を苦しめるのだろう? バカなのかな?」と思っていました。バカは僕でした。このドMたちは頭が良いのです。
好きなことでも締切が必要
部活や同人誌の締切に追われる人たちは、「追い詰められないと、自分はやらない」という自らの怠け癖を見越しているのです。
たとえ好きなことがあったとしても、他に何かしらの誘惑があると人はある程度道をそれてしまいます。それでも50%くらいの力を注げるでしょうが、「完成」がどこまでも先延ばしになります。
目標を達成するために
締切を作ることで「努力の結果は、完成したのか/成功なのか」という判定チャンスを作ることができるのです。そして締切の都度、結果を検証してふたたび次の締切へ……というサイクルを作れます。
多くの部活は、大会前の練習のほうが熱が入りますよね?
同人誌づくりだって、締切直前にならないと追い込みをかけませんよね?
このように、何かしらの締切を設定することで、
- 追い込みをかける「口実/契機」
- 「今のやり方はあっているのか?」という問い
を発生させることができるのです。
まとめ
- 「やらないと気持ち悪い」レベルの習慣化を目指す
- 締切を作って、自分の努力の検証チャンスを作る
僕自身ちゃんとこれをできるように、自戒をこめてやっていきたいところです。
ちなみに、目標達成にあたっては他にも有効なやり方があるみたいですね。
次の記事では、そのやり方と僕の取り組みを紹介してみます(紹介すること自体も、目標達成のためでもある)。