『青のフラッグ』という次世代青春マンガを知っている人は多いだろう。
改めてあらすじを説明すると:
人生の岐路に立つ高3の春――。一ノ瀬太一は、なぜか苦手と感じる空勢二葉、幼馴染でリア充な三田桃真の2人と同じクラスになる。ある日、二葉から桃真への恋心を打ち明けられ、協力してほしいと頼まれた太一は…!? 青春に染まりゆく3人の新“純”愛物語、開幕!!
先日、『青のフラッグ』最終巻となる第8巻が発売され、堂々の完結を果たした。
作者のKAITO先生、本当にお疲れさまでした!!!!!!
そんなわけで『#青のフラッグ』全巻揃いました。
作者のKAITOさんは本当にお疲れ様でした😭😭😭 pic.twitter.com/AlxxUotJxx— りらこ (@minna_subaru) June 6, 2020
『青のフラッグ』完結とその感想
『青のフラッグ』は、「徹底したフラットさ」が素晴らしかった。
ゲイの子も、ビアン(?)の子も、ストレートの子も、ホモフォビアも、ジェンダーも、可能な限り様々な価値観がフラットに扱われていた。
作者のあとがきによれば、描きたい題材・テーマを突き詰めていったら”結果的に/必然的に”「LGBT」(といってもトランスはいないが)も扱うことになったらしいのだが、そのスタンスの取り方・描き方がとても良かったと思う。
こんな作品が日本に増えて欲しい
僕が中学生・高校生の時にこんな作品に出会えていたら、いったいどれくらい救われただろうか、と思わずにはいられない。
この世のあらゆる人は、自分が主人公の物語をもつ権利がある。
ところが、ゲイの登場人物を誠実に扱った作品は数少ない。僕はそんな事態はおかしいと思う。だからこそ、自分をそこに見出しうる作品として『青のフラッグ』は非常に尊い。
日本でこれから作られる作品に期待するのは、ゲイ(を含む性的マイノリティが)「誠実に描かれること」、あるいは「特に意味もなく」描かれることだ。
全ての人に、主人公になる権利がある!!
念の為に付言しておきたいのだが、
「ゲイの自分なんか、物語の主人公になるなどおこがましい」
「所詮マイノリティなんだし、ゲイが主人公になるなどおこがましい」
とか思ってる人がいたら、精神的にひっぱたかせてほしい。
いいんだよ!!!!!
みんな主人公なんだよ!!!!!
主人公になっていいんだよ!!!!!
誰の許可もいらないんだよ!!!!!
以上です。
むすびにかえて
そんなわけで、『青のフラッグ』から日本の作品全体の話になってしまったが、改めてもう一度。
とにかく『青のフラッグ』、完結おめでとうございました!
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